マッサージの治療効果

画像の説明

按摩・マッサージ・指圧の治療効果とは各組織、器官への作用機転を応用し、それぞれの組織、器官の異常を調整し、正常な機能状態に戻す作用の事です。正常な機能の状態へ戻すことにより、体内に備わっている自然治癒力も正常に発揮されます。

興奮作用

興奮作用とは病的に機能減退している神経、筋に対して按摩、マッサージ、指圧を行い、その機能を高め回復させる作用を言います。

興奮作用を目的で行う場合には弱い刺激を与えることが必要で、手技も弱い刺激で個々人に対応するものを選び、時間も短く行います。
興奮作用を利用した手技では、運動マヒ・知覚鈍麻・感覚脱失などに対して治療効果が見られます。

鎮静作用

鎮静作用とは病的に機能亢進している神経、筋に対して按摩、マッサージ、指圧を行い、その機能亢進を抑え、鎮静させる作用を言います。

鎮静作用を目的で行う場合には強い刺激を与えることが必要で、手技も強い刺激で個々人に合ったものを選び、時間も長く行う必要があります。
指圧などを持続的に、また痛みの出ている神経走行上の圧痛点に行うと効果的です。
また神経痛などには神経伸展法が効果的で、神経痛・筋痙攣・筋緊張・知覚過敏・筋肉痛などに対し、鎮静作用が働きます。

反射作用

反射作用とは、症状のある部位から離れた部位に施術して反射機転を介して、神経や筋、内臓などに刺激を与え、異常機能の調整を図る作用をいい、興奮的効果と鎮静的効果が期待できます。

人体は内臓に異常がある場合に、その異常反応が皮膚、筋肉などの表皮組織に反射されて異常が現れます。
内臓知覚反射・内臓運動反射・皮下結合織の過敏点・表在筋層の過敏圧痛などが体表に現れる反応としてあり、その異常部分に施術して、そこの過敏、圧痛、緊張、硬結などを取り除くことで内臓の異常が調整されます。
これは体表への刺激が、反射機転を介して内臓に効果的に影響するためです。

誘導作用

外傷や炎症などがあり局所に炎症症状が著明な時や、皮下出血、脳充血などで直接患部に施術が出来ないときに、その部分より心臓に近い部分に施術して、患部の出血や病的滲出物などを誘導する作用を言います。

例えば、脳充血に対し頚部、肩背部に、また四肢関節の炎症、挫傷などで患部より中心部に対し施術して、誘導作用により患部の腫脹、疼痛を抑え、次いで患部へ直接施術を行います。
誘導作用は打撲、捻挫、充血、浮腫、滲出物の吸収促進などに応用されます。

矯正作用

関節拘縮などの関節部に障害があり関節運動が不十分な場合に、その部分の循環、吸収を促進させ、拘縮を起こしている関節周囲の筋、腱、靭帯などの癒着を剥離し、短縮した軟部組織を引き伸ばすなどの作用を言います。

器具等を用いる場合もあるが、徒手的矯正の方が適確に無理なく矯正が望めます。
矯正法を行うには、あらかじめ患部の関節およびその周囲にマッサージ施術を行って、血行を良くしてから行う必要があります。
骨折等の固定による関節の不動性拘縮や筋、腱、靭帯の短縮を伸ばし、軟部組織の癒着を剥がし、関節可動域を広げるなど、その他諸々の変形(斜頸、先天性股関節脱臼、X脚、O脚、内反足、外反足)の整形に応用します。